共働き夫婦が増えてきています。
実際、共働きにはたくさんメリットがあります。一方で、共働きであるがゆえの問題も少なくありません。
共働きのメリット・デメリットについて知りたい…
この記事では、共働きのメリットやデメリット、悩みを解決する心がけについて解説します。
共働きのメリットはズバリお金!?
ワンランクアップした生活ができる

最大のメリットは「経済的な余裕」でしょう。
共働き家庭は収入が単純計算で2倍となります。
収入が増えることで少しだけハイランクな生活を楽しめます。高級な家具、家電を買えたり、海外旅行を楽しめたりするので、精神的にも充実した毎日を送れます。
毎日の食材にしても、ある程度なら値段を気にせず好みを優先して用意できるのです。
子どもの教育にお金を使える

そして、経済的に余裕が生まれれば、「お金を子どもに使える」ようになります。
多くの夫婦にとって、子どもへの投資は大きなテーマでしょう。
好きな習い事や勉強を、子どもが望むようにさせてあげたいと感じるのは親なら当然です。
友達との遊びや衣服についても、不自由なく楽しませたいところです。
共働きなら育児への投資を切り詰めることが少なくなり、子どもに我慢をさせることが少なくなります。
どちらかが失業しても収入がゼロにならない

「リスクが少なくなる」のも無視できないポイントです。
もしも夫婦のどちらかだけが働く家庭なら、失業したときに収入がゼロにまで落ちこみます。
再就職できるまで、貯金を切り崩して生活しなくてはなりません。
家族にも頼りにくい状況であれば、なおのこと暮らしが苦しくなるでしょう。
共働きなら、いずれかが失業してもとりあえずの収入は確保できています。
再就職するまでの間も大打撃を受けず、最低限の生活レベルを維持しやすくなるのです。
対等な夫婦の関係を保っていける

そのほか、夫婦が2人ともやりがいを持って暮らせるのもメリットのひとつでしょう。
また、2人とも「家計を支えている」という気持ちになれるので、パワーバランスが偏りにくいともいえます。
対等な夫婦関係を自然に保っていくために、共働きという選択は役立ちます。
共働きのデメリットは何?
出費が多くなりがち

まずは「さまざまな生活費の増加」でしょう。
夫婦がそろって外に出かけるため、細かい必需品が出てきます。
仕事用の衣服や小物のほか、食費は特に大きな問題となりえます。
専業主婦や主夫のいる家庭ではそろって食事する機会が多いので、一度にまとめて料理を出せるのが一般的です。
しかし、共働きではバラバラの時間帯に違うものを買って食べることが多くなり、出費は増えていきます。
そもそも外食しなければならないケースが増えるのも不安材料です。会社での付き合いを考えれば、断れない飲み会や行事も出てきます。
そのたび、夫婦2人ぶんの出費が生まれてしまうのです。

仕事と家事・育児の両立が大変

次に、「忙しさ」もデメリットのひとつです。
仕事と家事、育児を両立させなければならないので、当然ながら忙しい毎日となります。
いずれかに集中できなくなってしまい、職場や家族に迷惑をかける可能性もゼロではありません。
子どもへの影響も心配の種です。
夫婦が2人とも忙しい時期だと、子どもと接する機会は減っていきます。
遊びに連れて行ったり、毎日手料理をふるまったりすることも難しくなるでしょう。
その結果、子どもが寂しさを感じてしまうと、親子の溝が深まりかねないのです。
忙しさからケンカが多くなりがち!?

そして、「夫婦のストレス」も考えなくてはならない問題です。
共働きを続けていて、家事や育児の分担がうまくできないようになると、夫婦仲に亀裂が生じます。
そうでなくても、忙しさからイライラしてしまう時期はどうしても出てくるでしょう。
たとえ経済的には余裕が生まれても、心に余裕がなければ円満な家庭にはできません。
両親がケンカしている姿を子どもに見せるのも悪影響となってしまいます。
共働き夫婦が食費を節約するには!?
節約するには外食を減らす

食費の節約には「外食の機会を極力減らす」のが最も効果的です。
もちろん、会社の忘年会や歓送迎会など、どうしても外せない予定はあるでしょう。
ただ、それ以外ではなるべく家に帰って食事するようにします。
あらかじめスーパーで食材を買いだめしておけば、毎日買い物に行く必要がありません。手間が省けるぶん、家で調理をしやすくなります。
そして、外食に誘われにくい状況を作れるよう、職場にはあらかじめ話をつけておきましょう。
「子どもの手がかかる」「共働きでパートナーも忙しい」などと断っておけば、同僚から誘われる機会は減ります。
食材宅配サービスを利用して節約!

「食材宅配サービス」を利用する方法もあります。
スーパーに寄る時間がなくて外食せざるをえないのであれば、家まで食材を運んでくれるサービスで時間を有効活用しましょう。
こうしたサービスには宅配時間を指定できます。
帰りが遅くなったとしても、好きなタイミングで食材を受け取れるのですぐに調理を行えます。
買いだめと違い、新鮮な食材を手に入れやすいのもメリットです。
毎月の食費を決めておこう!

そもそも、「食費の上限を決めてしまう」のも手段のひとつでしょう。
つい楽をしようと外食に頼ったり、誘惑に負けて高級食材を買ってしまったりする可能性は誰にでもあります。
しかし、「今月はこれだけしか使わない」と夫婦間で取り決めておけば、簡単に無駄遣いしなくなります。
そのほか、「家計簿をつける」習慣も食費節約には効果的です。
出費が多くなる家庭は往々にして、どれだけのお金が使われているのかに無自覚です。
家計簿をこまめにチェックして、お金の動きをしっかり把握しましょう。
そうすれば、「多く使いすぎているから月末は節約しよう」といった判断をしやすくなります。
共働き夫婦が時間を節約するには!?
朝の時間をうまく使う

忙しさは共働き夫婦の問題の多くに関係しています。
そこで、さまざまな場面で時短テクニックを使い、生活にゆとりをもたらしましょう。
まず、大前提として「朝型の生活習慣を身につける」ことが、いろいろな時短につながっていきます。
夕方以降、仕事から帰ってきた後では疲れて家事を進められません。
せめて、夜くらいは家族とゆっくり過ごしたいところです。
朝早く起きて、掃除や夕食の仕込みを済ませておけば帰ってきてからのスケジュールを楽にできます。
時間がなくて外食する可能性も減り、節約もできます。
調理時間や片付けの時間を減らす工夫

料理に関しては、電子レンジを積極的に使いましょう。
フライパンや鍋を出してしまうと、後片付けの手間が加わってしまいます。
野菜や魚は電子レンジでも十分に加熱できます。
食事のときに余った料理を冷凍しておけば、電子レンジで温めなおしてまた食卓に出せるはずです。
あるいは、「丼もの」も人気の時短メニューです。
おかずとごはんを一緒の器に盛れるので、後片付けが簡単です。
トンカツや刺身など、パックで売っている食材を乗せるだけでも十分においしい献立だといえます。
時短家電の購入を考えてみる

そのほか、時短家電を購入してしまうのも得策です。
確かに、家電によっては高額になるのでためらう人も多いでしょう。
ただ、上手に使いこなして時短に成功できるなら、投資しただけの価値はあります。
たとえば、「食洗機」があれば自動的に皿洗いを済ませられます。
「ロボット掃除機」も便利なアイテムです。
家を出るタイミングで起動させれば、仕事をしている間に部屋中を美しくしてくれます。
毎日、ある程度は家をきれいにできるので、「休日は掃除で終わってしまう」といった問題も解消できます。
共働き夫婦がうまく家事を分担するには?
まずは家事をリストアップしてみよう!

最初に「家事をすべてリストアップする」ところから始めましょう。
料理や掃除、洗濯などはすぐに思いつく部分です。
しかし、「お風呂を沸かす」「食事後にテーブルを拭く」などの細かい作業は、意外と意識していない夫婦が多いのです。
その結果、気がつくほうの負担が大きくなっていき「パートナーは何もしてくれない」という発想に変わっていきます。
まずは細かい家事をすべて書き出し、すべてを公平に分担できる準備をしましょう。
相談して家事の担当を決めよう!

そのうえで、「量」ではなく「好き嫌い」「得意不得意」で家事を分けていくのがポイントです。
同じ量にこだわって家事を分担していくと、嫌いな家事も無理に引き受けなくてはなりません。
また、不得意な家事を続けた結果、かえってパートナーに迷惑をかけてしまいます。好きな家事なら苦もなくできますし、得意分野であればパートナーに手を借りなくてすみます。
極端に作業量が偏る場合をのぞき、お互いが好きな家事をできるようにしましょう。
パートナーの家事には口を出さない

そして、「相手の家事に気をもまない」ことも大切です。
一度任せた家事は、相手の責任として放っておきます。たとえ相手が失敗したとしても、「あなたの責任だからやり直して」と言ってあげればいいのです。
自分がカバーしようとすれば、作業量が増えてどんどん疲れていきます。相手に任せておけば成長にもつながるので、最終的には家事のレベルが上がっていきます。
いうまでもなく、逆の立場でも同じです。相手に自分の行っている家事を「手伝ってもらって当然」と思わないようにしましょう。
そうやってお互いが自分の家事を一人でできるようになれば、スムーズに生活がまわっていきます。

時短と家事分担が共働きを上手に続けるポイント
食費や忙しさは共働き夫婦にとって真剣に向き合いたい問題です。そこで、時短テクニックを使いながら毎日にゆとりをもたらしましょう。
また、曖昧になっている家事の分担を考え直すことも非常に大切です。
生活に余裕ができれば、外食の回数も減って出費も少なくなります。
そのぶんのお金を子どもや娯楽にまわせて、楽しく暮らせるはずです。